日本は憲法改正が必要なのか?

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12月9日に日本世論調査会が、憲法に関する世論調査を実施しました。

 

憲法9条の改憲に対する世論調査の結果は、

 

・「必要はない」が53%

・「必要がある」が41%

 

との事。

また、改憲の国会論議に対する世論調査の結果では、「急ぐ必要がない」と答えた方の割合が67.2%との事です。

 

私は、そもそも多くの国民が憲法改正に対して、しっかりと自分の頭で考えて、自分なりの意見を持っていないのではないかと考えています。

 

今回は、

・そもそも憲法を必要とする理由
日本国憲法の生まれた過程
・私個人の考え

の3点の視点で整理、考えました。

 

結論から述べると、私個人の憲法改正に対する考えは、「憲法改正するべき」です。

1.そもそも憲法を必要とする理由

私は、憲法とは、「国家権力を縛り、その国の権力者が守るべきもの」だと理解しています。
また、憲法の目的は、「国家権力を制限して、国民の自由と権利を保障する事」だと理解しています。

そのため、憲法を必要とする理由は、
国家が権力を振り回して、国民の自由と権利を侵害する事を防ぐためであると思います。

<法律との違い>

法律は、憲法の下位にある。
私は、法律は、世の秩序を保つために、国民自身が守るものだと理解しています。

2.日本国憲法の生まれた過程

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1)ポツダム宣言を受け入れた

1945年8月15日に日本は、ポツダム宣言を受け入れて、第二次世界大戦に降伏しました。
ポツダム宣言は、米・英・露の三ヶ国の代表により降伏の条件が記載されているものです。
そのため、戦争の影響により国民の自由・権利を侵害していた日本政府は、ポツダム宣言を受け入れたため、国民の自由・権利を尊重する平和な政府を作る事を求められました。

2)アメリカ占領軍が日本国憲法の草案を作成

現在の日本国憲法の草案を作成したのは、日本国民や日本政府ではなく、アメリカ占領軍です。
作成メンバーはアメリカ軍将校を中心に25名、作成期間は9日間だったとの事です。
各作成メンバーは、当時作成されたばかりの国連憲章アメリカ合衆国憲法、ワイマール憲法などを参考にしながら作成されました。

3)アメリカの草案を元に、日本政府が改正案を作成

アメリカの日本国憲法の草案をもとに、日本の学者らの改正案を盛り込み、
日米による議論により、日本政府が改正案を作成。

4)明治憲法のもとで選挙を実施し、日本国憲法を作成

新しい憲法が成立していないため、明治憲法のもとで選挙が行われた。
最終的には、国民の代表である国会議員日本国憲法案を承認して、新たな日本国憲法を完成させた。

3.私個人の考え

最近、憲法改正のニュースをよく聞きます。
そこで今回私は、そもそもの憲法の必要性や日本国憲法の作成過程を整理してみました。

私は日本国憲法を改正する必要があると考えています。

理由は、

憲法は国家権力を制限してくれるものだから。(憲法は国家が国民の自由・権利を侵す事を防ぐ役割を持っている)
憲法は、国民が1条1条丁寧に議論を重ね、作成する必要があると考えるから。
(1条1条丁寧に議論が行われずに、混乱しているであろう終戦早々に作成されたから。/ 日本国憲法の草案は、アメリカがたったの将校中心の25名で9日間程度で作成されたものだから。)

の2つです。

改正するというより、上記理由より、
日本国憲法を0ベースから作成していく方向が良いと考えています。

日本政府(安倍首相)は、憲法改正で考えています。

憲法改正より、1条1条丁寧に議論を重ね、それぞれ国民投票をして、新しい日本国憲法を創案するべきだと私は考えます。

(参考)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201801/CK2018010302000118.html
https://www.youtube.com/watch?v=8oJshzNg9ww
http://www.mag2.com/p/news/248919
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO00327210S6A500C1M12600/
超訳 日本国憲法(著者:池上彰
憲法は難しくない(著者:池上彰