中国の二人っ子政策は失敗!?中国政府の少子高齢化対策の方向性

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中国情勢について、

・本記事の要約(日経新聞)

・二人っ子政策の効果がなかった理由

・中国の二人っ子政策の目的

・私個人の考え

の4つの視点で整理、考えました。

1.本記事の要約(日経新聞)

2017年、中国における出生数が前年より63万人少ない1,723万人であった。 中国は、15年秋より、一人っ子政策を撤廃し、二人っ子政策を推し進めてきた。 しかし、16年はの出生数は増加したが、17年は前年比減少の結果であった。 よって、早くも中国における二人っ子政策の政策効果が薄れてきている。

2.二人っ子政策の効果がなかった理由

1)中国の教育費の高さ

中国はこれまで一人っ子政策を推し進めてきており、教育整備も一人っ子が中心だったと思います。 また、中国は日本と教育費を比較しても高い傾向にあります。 そのため、教育費が高い中国において、都市部では二人目を生む選択に慎重な家庭が多いとのこと。

2)安価で安心して子供を預けられる保育園が少ない

中国では、ほとんど家庭が夫婦共働きであるそうです。 そのため、夫婦共働きの家庭が、子供を生むとなれば、手頃な価格で安心して預けられる保育園が必要になってきます。 しかし、中国では、そもそも教育費が高く、安価で安心して預けられる幼稚園が少ないようです。

3.中国の二人っ子政策の目的

中国の二人っ子政策の目的は、"少子高齢化の対策"です。 中国では、60歳以上の高齢者が年々増加している一方で、 高齢者を支える16~59歳の働き手は6年連続で減少しているとのことです。

4.私個人の考え

私は、中国の、現在の課題である少子高齢化対策として、 一人っ子政策を撤廃し、二人っ子政策を推し進める政策の方向性は賛成です。

一方で私には懸念する点があります。それは二人っ子政策が、あまり効果がない場合、二人目を生まない家庭に対して、中国政府が罰を与えるのではないかという点です。

中国政府は、これまで実施してきた一人っ子政策の過程で、 二人目の子供を産んだ家庭に罰を与えたり、生まれた子供と親を引き離したりなどをしてきたと思います。

今回の中国政府における施策、二人っ子政策では、16年は増加したが、17年は前年比減少でした。 今後、中国の出生数が減少していき、あまり効果が見られない可能性もあります。

私は、子供を産む・産まないは、それぞれの中国国民が選択して決定することであり、 中国政府が、現在中国における課題が少子高齢化であり、対策をする必要があると考えるならば、 中国国民が子供を産みやすいサポート(環境整備)をすることが良いと考えています。